SF is built on SF.A simple basic term.

SF用語の基礎-簡単なSFに関する用語

○AI(人工知能)

強いAI(Strong AI)とは、人工知能が人間の意識に相当するものを持ちうるとする考え方。 映画「2001年宇宙の旅」に登場するHAL 9000に代表される。 人格を持ち、人間を支配するものとして、描かれる場合もある。 マトリックスでは

○亜空間

亜空間は想像上の産物であるが、時空連続体の一部であり、通常宇宙空間とはまったく様相の異なった空間。 通常空間と亜空間の間にはいくつもの領域が存在している。このことから様々な作品が生み出されている。もっともSFらしい設定。ワープエンジンや亜空間フィールド発生装置は亜空間を人工的に作り、制御もできる。 亜空間ソナーは、アニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場する架空の搭載装置。

○アンドロイド

andro(人の)+oid(〜の性質を持つ・〜に似たもの)という単語の合成語。androは男性格で、女性格のアンドロイドはガイノイド、アクトロイドという。日本は男女問わずアンドロイドと言う呼称が定着。人造人間は、人により製造された人間形態機械や人工生命体であり、人型のロボット、アンドロイド、ガイノイド、バイオロイド、ヒューマノイドともいわれる。 『未来のイヴ』で初めて登場

○宇宙文明

1964年、ソ連の天文学者カルダシェフの定義で、宇宙に存在しうる文明の進展度によって三種類に分類される。タイプI文明ー惑星規模のエネルギー。タイプII文明ー恒星規模のエネルギー。タイプIII文明ー銀河規模のエネルギー。SFの主たるテーマになっており、地球文明の人類は、この段階にすら達しておらず、0型文明と呼ばれることもある。

○エイリアン

地球外生命体5種類に分類。 ヒューマノイド(人間型)。アニマリアン(動物型)タコ型火星人など。 エキゾチック(異型)「生命」の概念や定義に当てはまらない。 アパリッショナル(幽霊)精神における「進化」を遂げて肉体を捨て霊的な存在へ。 ロボット。機械生命体。

○エヴェレットの多世界解釈

量子力学の観測問題における解釈のひとつで、1957年プリンストン大学の大学院生であったエヴェレット3世によって提唱された。 「シュレディンガーの猫」の思考実験。観測問題の説明に好んで使われるたとえ話。元はシュレーディンガーが確率解釈への反論として持ち出したパラドックス。 『生きている猫』も『死んでいる猫』も同時に重なって存在している。ここから、多世界が存在していると解釈。

ガジェット 一般に道具、装置、仕掛けのこと。

SFの道具立て、タイムマシンや超光速航法、超光速通信、反重力などの架空の技術。 「タイムマシンの技術的な確立がされていること、ないし「タイムマシンが既にそこに存在していること」を物語成立の前提条件として、これを舞台に、あるいは道具立てとして、ストーリーを展開させてゆくのがガジェットSFである。→ハードSF

○火星の植民

火星が人類移住の候補として注目を浴びている。テラフォーミングするのに、火星の1日は地球の1日に近く太陽日は24時間39分。地球大気の0.7%と薄いものだが、大気を持つ。生命を支えるのに必要な元素がかなりの量存在している可能性が高い。火星に水が存在する。などの理由。

○技術的特異点

人類を超える知性を創造する方法は、人間の脳の知能増幅と人工知能の2つに分類される。精神転送、人格転送 フィクションでの描写。AIと元のままの人類。特異点はサイバーパンク小説のテーマのひとつである。

○クローン

同一の起源を持ち、尚かつ均一な遺伝情報を持つ核酸、細胞、個体の集団。 スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃

○系外惑星

太陽系にとっての系外惑星、つまり、太陽系の外にある惑星である。確認されている系外惑星の数は1000を超える。もう一つの地球が発見される日がくるのか。

○恒星

自らが光を発し、その質量がもたらす重力による収縮に反する圧力を内部に持ち支える、ガス体の天体の総称である。地球から一番近い恒星は、太陽である。

○光年

光が1年かかって進む距離として定義される。太陽以外で地球に一番近い恒星(こうせい)は「ケンタウルス座」のアルファ星で4.37光年。

○サイエンス・ファンタジー

SFはファンタジーのサブジャンルであるという定義もある。 SFは不思議な現象を説明するのにテクノロジーを持ち出し、ファンタジーは魔法を持ち出す。 アーサー・C・クラークの「充分に発達した科学技術は、魔法と見分けが付かない」の言葉どうり、見分けがつかない場合が多い。 竜が出てきただけで毛嫌いするSFファンもいる…かつての俺(笑) バローズの火星シリーズ。スピルバーグ監督の《E.T.》などが。

○サイバーパンク。サイバー+パンク

1980年代に成立・流行したSFのサブジャンルで、代表的な作家はウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』ブルース=スターリング『スキズマトリックス』。高度ネットワーク文明に対する反体制的社会性を主題とし、人体と機械が融合し、脳内とコンピューターの情報処理の融合がおこった暴力的で退廃した世界を描く。 パンクロックは哲学的、政治的、芸術的ムーブメントで、サブカルチャーに影響を与えた。

○サイボーグ

改造人間。頭脳部分のみ残して、人体は機械などとするもの。人間の記憶や意識、人格や魂をアンドロイドの機械体に転写するものなど、区別が困難な場合もある。サイボーグ・フェミニズムなどの論文では、もはや、我われがサイボーグだとの言説もみられる。

○スチームパンク 蒸気機関駆動のコンピュータ

ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングの1990年の小説『ディファレンス・エンジン』歴史改変もの、スペキュレイティブ・フィクションのサブジャンルの1つ。アートとデザインライフスタイルに大きな影響を与えている。 日本のアニメも大きな影響を受け、宮崎駿天空の城ラピュタハウルの動く城、など

○スペースコロニー

地球と月との引力の関係が安定する領域「ラグランジュポイント」に設置され、居住区域。宇宙空間あるいは、惑星への植民手段の一つ。宇宙移民。宇宙ステーション。テラフォーミング。

○スペキュレイティブ・フィクション 思弁小説。

SFに哲学的要素を持ち込んだもので、SFが本質的にもつ限界に対して、内部の一貫した世界に沿ったキャラクターやストーリーではあるが「ファンタジー」や「ミステリー」などのステレオタイプに陥りやすいジャンルなどのサブカテゴリとして使うこともある。 ファンタジー、サイエンス・ファンタジー

○人工冬眠

神経遮断薬により自律神経を遮断して体温を冷却させる低体温法。映画「2001年宇宙の旅」では長期の宇宙旅行をするためにこの宇宙船の乗組員は人工冬眠を続けているという設定。コールドスリープ とは、宇宙船での惑星間移動などにおいて、人体を低温状態に保ち、搭乗員の老化を防ぐ装置、もしくは同装置による睡眠状態。タイムトラベルの手段としても用いられる。

○世代宇宙船

恒星間航行の手段の一つとして考えられている恒星船。巨大な宇宙船に多数の男女が乗り組み、船内で子供を産み、育て、世代を引き継ぎ目的地に到着する。

○タイムトラベル

タイムスリップ」「タイムワープ」「タイムリープ」「タイムトリップ」など多様な表現がある。タイムパラドックスを産み、パラレルワールドをもって解決するなどの考え方がある。量子力学の多世界解釈など。タイム・マシン(H・G・ウェルズ)

タイムスリップ

時空を超えて,過去や未来の世界に移動する。

○タイムマシン

H・G・ウェルズ『タイム・マシン』で概念として広まった。乗り物・転送装置・通信手段としてのタイムマシンがあり、現代SFの主流タイプは時間を超越する設定の亜空間や四次元空間を利用し、現在と未来・過去を接続して時間旅行を行う。タイムマシンの研究はSFのみならず理論的に進められている。

○タキオン

高速以上の速度を持つ粒子の総称。超光速通信の手段や、。現在においても、存在は確認されていない。タキオンはどんなに減速しても常に超光速であり光速以下になることはないが、 エネルギーを失えば失うほど加速していく。

○超文明、超古代文明

超古代文明とは、先史時代に存在したとされる、高度に発達した文明のこと。 有史以来の文明が成立したとされる紀元前4000年頃より以前(先史時代)に存在したとされる、高度な文明や不明な点が多い文明を指す呼称である。 主な超古代文明はアトランティス、ムー大陸の文明、レムリアなどがある。ムーやアトランティスなどの伝承や創作文学などで、創作の源泉になっている。

○テラフォーミング

惑星の環境を人為的に変化させ、人類の住める星に改造すること。「地球化」、「惑星改造」、「惑星地球化計画」とも言われる。火星のテラフォーミング、大気厚くして気温を上昇させ、地球とよく似た惑星にする。パラテラフォーミング、タワーとケーブル、透明な屋根をもつ「ワールドハウス」を建設する。火星に8万人の居住区を作る計画が発表された。

○NASA アメリカ航空宇宙局。

宇宙開発に関わる計画を担当する連邦機関である。人類の月面着陸及び地球への帰還を目的とした「アポロ計画」を実施した。国際宇宙ステーション(ISS)の開発・建設に携わっている。ワシントン特別区に本部をもつほか、各地に研究センターがある。

○ナノマシン

ウイルス(10nm〜100nm)サイズの機械。広義ではもう少し大きなサイズの、目に見えない程度の微生物サイズの機械装置も含む。ブラッド・ミュージック(グレッグ・ベア)

○日本SF作家クラブ

1963年発足の日本のSF作家・翻訳者や評論家、編集者による親睦団体である。「日本SF大賞」、「日本SF評論賞」の2賞を主催。2012年から、日本SF作家クラブ会員有志により運営されるネット・マガジン「SF Prologue Wave」が開始された。また、2013年の「創立50周年」に向けて、記念プロジェクトの準備中。

○ニュー・ウェーブSF

1960年代には、イギリスを中心にニュー・ウェーブSFの流れが起きた。これは、対象を外宇宙から内宇宙へ、内省的・思弁的な方向。人間の社会や歴史、文明、文化に対する巨視的で批判的な視点。SFを縛っていた様々な制約を打破し、沈滞していたSF界に再び自由と活気をもたらした。またSFにおける文章表現の洗練「結晶世界」(J・G・バラード)

○ネビュラ賞

アメリカSFファンタジー作家協会 (SFWA) が、アメリカ合衆国内で刊行された英語のSF作品を対象に授与する文学賞。ヒューゴー賞と二分する

○ハードSF 本格SF (ハードコアSF)

科学的論理をテーマの主眼に置いたSF作品で作品設定の科学的な合理性を重要視し、科学的(疑似科学的な)原理の説明が与えられる点で、単なるガジェットSFとは異なる。タイムマシンの原理など。

○バイオスフィア2

1991年アメリカアリゾナ州オラクルに建設された、巨大な密閉空間の中の人工生態系で、"バイオスフィア1"の地球から第2の生物圏の『バイオスフィア2』ミニ地球. 人類が宇宙空間に移住する閉鎖生態系で生存することが出来るのか検証.二酸化炭素不足,酸素不足,食糧不足などの原因により、継続不可能で2年半行われた。2年交替で科学者8名が閉鎖空間に滞在。冷却と照明に関しては外界からの電源供給に頼っている。

○バタフライエフェクト

カオス力学系において、通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のことを指す。エドワード・ローレンツが1972年にアメリカ科学振興協会でおこなった講演のタイトル『予測可能性-ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』に由来、2004年に公開されたアメリカ映画。

○パラダイム

科学史家 トーマス・クーンにより提唱された科学史上の概念。科学のみならず思想・哲学の分野においても大きな影響を与え、あらゆる分野でも用いられる言葉になった。 パラダイムシフトとは、ある時代・集団を支配する考え方が、非連続的・劇的に変化すること。社会の規範や価値観が変わること。 天動説や地動説のように「ある時代を牽引するような、規範的考え方」をさす。

○パラレルワールド

現在の世界(時空)と並行して存在する世界の事である。並行世界、並行宇宙、並行時空などともいう。量子力学の多世界解釈や、宇宙論の「ベビーユニバース」仮説(宇宙が複数誕生する可能性)などがあり、架空戦記作品などの史実とは異なる「もう1つの歴史」を扱うもの、タイムトラベルを扱ったものなど。 相互に矛盾した設定や展開を持つ複数の物語の関係を、俗に「パラレルワールドの関係」と表現。

○ファンタジー

幻想、妄想、空想、などを意味する、スペキュレイティブ・フィクションの一種で、魔法が一般的な存在となっている架空の世界や惑星を舞台としている場合が多い。神話伝説が元になっているが、日本ではもっと広義で使うことが多い。 ファンタジーをSFの有力な一分派とする考え方もある。 指輪物語(J・R・R・トールキン)ゲド戦記(アーシュラ・K・ル=グウィンなどがある。

○ポスト・サイバー・パンク

主に4つの派生がある。バイオパンクはITではなく合成生物学に基づいて未来を描いている。ポストサイバーパンクと同様、人々は人体改造や人間強化を施しているが、それはいわゆるサイバーな機械の埋め込みではなく、遺伝子操作によるものである。→スチームパンク。クロックパンクはゼンマイを使った時計仕掛けを描く。ディーゼルパンクは石油がエネルギー源として使われている設定。などが派生。

○マーズ・ダイレクト

火星直行計画は、1990年代のロケット技術のみで比較的低コストで実現可能な案として提案された火星有人探査計画。火星大気の豊富な二酸化炭素を用い、地球帰還用の燃料を現地調達する、というアイデアが本計画の大きな特徴

○ミュータント

突然変異体のこと。突然変異が形質的な変化として現れている個体や細胞・ウイルスをいう。突然変異を起こした遺伝子自体をいうこともある。

○ミーム

ミームは文化と心を形成する情報である。リチャード・ドーキンスが、1976年に『利己的な遺伝子』という本の中で作ったものである「模原子」とも訳されることがある。意伝子とも。

○ミリタリーSF

ミリタリーSFまたは軍事SFはSFのサブジャンルの1つ。主要登場人物が軍人であり、主に宇宙や地球以外の惑星での武力衝突を描くことを特徴とする。戦闘や戦術を詳細に描写したり、軍隊や個々の軍人を描写するのがミリタリーSFの基本である。

○メガストラクチャー

巨大建築物。また、高層ビルやインフラストラクチャーなどが一体化した巨大構造物。特に一つの巨大な建築が都市を内包しているようなものを指す。

○メガフロート

超大型浮体式構造物をさし、巨大人工浮島とも呼ばれる。数千人単位の客員を収容できる豪華客船もある。

○メタフィクション自己言及的

フィクション(小説、虚構)の一種で、フィクションの仕掛けを意図的に描き出すものを指す。ポストモダン文学。小説を書く人物に関する小説。劇中劇、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、トマス・ピンチョン

○UFO 未確認飛行物体

エイリアンクラフト説ー宇宙人の乗り物である。異星文化の惑星探査機、タイムマシン説ー宇宙人が地球に来訪するのは物理的に困難であることから、宇宙人説よりは可能性がある。秘密兵器説などがある。アメリカ ネヴァダ砂漠の空軍基地エリア51は、新型飛行機を含めた新兵器が開発・訓練するための基地。

○ユートピア←→ディストピア

トマス・モアが1516年に『ユートピア』非人間的な管理社会の色彩が強い。ディストピアは管理社会、全体主義体制の恐怖で、多くのSF・文学が生まれている

○量子コンピューター

理論上、現在の最速スーパーコンピュータが数千年?かかる計算でも、数十秒といった短い時間でこなすことができる。だだし、有効なのは得られる解答が一つだけである場合。人類の叡智を超えると予想されている。

○歴史改変SF

思弁小説(あるいはサイエンス・フィクション)と歴史小説のサブジャンルであり、実際の歴史とは異なる歴史の経過を経た世界を描くものである。フィリップ・K・ディックの『高い城の男』(1962年)は、ナチス・ドイツと大日本帝国が第二次世界大戦に勝利した世界を描いている。1979年の『戦国自衛隊』未来史、架空戦記。

○レトロフューチャー懐古趣味(レトロ)な未来(フューチャー)

デザイン、建築。プロダクツ。平行世界の中のレトロフューチャー的世界ブレードランナーレトロフューチャーメカhttp://kentaro-nobayashi.blogspot.jp/2009/05/2.html 過去のSF作品などに描かれた未来。また、それらに登場する文化・ファッション・デザインなどを取り入れた現代の芸術作品や工業製品。

○ロボット

SF作家アイザック・アシモフ。ロボット三原則とも言われる。人間への安全性、命令への服従、自己防衛を目的とする3つの原則から成る。三原則の適用下におけるロボットの人類支配は人間の定義による。

○ワームホール

時空構造の位相幾何学として考えうる構造の一つで、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道である。タイムマシンやワープといった概念は因果律に反しているため、実際にはできないだろうと考える科学者もいる。